体調の浮き沈みが激しく何日も動けなくなる自律神経失調症の症例|営業職 50代女性
こんにちは、やまうちマッサージ鍼灸院の山内です。
当院のマッサージ・あんま・指圧で改善された方を、具体的な症例とともにご紹介する、症例ブログです。
今回も「自律神経失調症」の症例です。
●来院された方:S・Kさま 堺市堺区在住・50代・女性
●主な症状:自律神経失調症、頭痛、肩こり
来院までの経緯
日頃から体調の浮き沈みが激しく、特に天気や季節の変わり目に体調を崩しやすい。
いったん体調を崩すと、何日も寝るしかないほど体がだるくなる。
内科にて自律神経失調症を指摘され、半年以上治療を受けるも、症状は改善せず。
その後、婦人科や心療内科などを受診。
その中で「食事量を減らしてみて」との指示に従ったが、体調悪化が進んでしまい、医者が信じられなくなったとの事。
以前よりも体調を崩す頻度が上がり、仕事を休みがちになっていた時、不意にスマホを触っていると、当院のホームページをたまたま発見し、閲覧。
胃腸のことを色々書いていたことが気になり、来院を決めた。
初来院時の悩み
初来院時のカウンセリングでお聞きしたお悩みポイントはこちらです。
- 日頃から体調変化が大きい。特に天気や季節の変わり目に体調低下あり
- 食べることが好きなのに医者から否定されたためか、食べ物を見ると不安になる
- 崩しやすい体調を改善して、好きな登山を再開したい
初来院時の状態
- こりが全身に浸透している。体の表面ではなく、体の芯の方に硬いこりを感じる
- 食事量が少なくなっているせいか非常に痩せている
- やや猫背ではあるが、健康面でそれほど気になるレベルではない。
- 食べたいのに食べちゃダメなのでは、といった不安や葛藤に襲われている状態
施術経過
週に2回のペースで通院。
胃腸のツボへ軽く指圧するだけで眠気あり。
また、マッサージ・あんまで痛みを訴えることは一切確認できないため、全身を施術しつつ、胃腸の調子を改善することに集中。
少しずつ体を動かすことに慣れてもらうため、施術後、院長と一緒に軽い体操を行なうことを提案。
また、食べることをガマンしなくても良いですよ、と繰り返し励ますことも併せて行なう。
体調は来院1回ごとに、少しずつ良くなっているのを実感して頂いている様子。
7回目の施術終了時点で、元気だったころの半分位まで体調が戻ってきているとの事。
週に1~2回の通院。
「最近忙しいけど、しんどさが減った」との事。
少し体調が戻ってきたのか、仕事に少しずつ復帰しているそう。嬉しい。
胃腸のツボへの指圧で眠るまでの時間が長くなり始めたので、ゆっくりだが確実に改善の兆しが表れたと判断。
食事量を少しずつ戻しており、登山を再開したいとの希望があったので、30分以下のウォーキングを可能な限り続けるよう提案。
体調は、かつての6~7割位まで良くなったとの事。
10~14日に1回の通院。
胃腸のツボへの指圧で眠る頻度が3割程度に下がった代わり、自発的にお話をされることが増え始める。
また、「ウォーキングの疲れが少し残る」との訴えで、腰・足・背中へのマッサージの割合を増やす。
食事量は元通りの量に戻したが、特に問題はない様子。
22回目の時点で、体調が8割強まで戻ったので、メンテナンス通院に切り替える。
現在、2~3週間に1回の通院を継続中。登山にも度々行っているとの事。
この方から頂いた感想
若いころから体調の浮き沈みが激しくて、いろんな病院に通っていました。
50才を過ぎてから体調の崩し方が余計にひどくなったので、大きな病院で見てもらったところ、自律神経失調症と診断されました。
医者は「食べ過ぎが原因だから、食事量を落として睡眠薬を飲んで様子を見てね」と言ったので、その通りにしました。
ところが、医者の指示どおりにしたのに更に体調を崩したので、病院で不満を言うと睡眠薬を追加されただけで、謝るどころか気づかいの言葉ひとつもありませんでした。
また、医者には事前に「私は元からよく食べる体質」とも伝えたのに、それを全く知らない感じで接していたことにも腹が立ちました。
病院はダメだと思っていた時、山内先生のホームページを見かけて、胃腸について熱く語っているのが非常に気になっていました。気になりだして半年たったころに、思い切って先生の施術を受けました。
山内先生は、私の話を真剣に聞いてくれました。そして、
「本当は食べたいのに、ガマンしてはったんですね」
と言って下さいました。こんな言葉を掛けてくれたのは、山内先生だけです。
今はすっかり良くなって、大好きな登山に行けるようになりました。
山内先生、これからもよろしくお願いします!
※個人の感想を掲載しております。効果を保証するものではありません。
顔のイラストは、イメージです。
院長からひとこと
私もさんざん経験してきたのですが、「病院に駆け込んだけど、まともに話を聞いてくれなかった」という不満を訴えるケースは、当院に来られる方からも本当に多く伺います。
この方は本来、「しっかり食べないと体調を保てない体質」なのだと、私は判断しました。これまで、大変つらかっただろうと思います。
こうした方だからこそ、まず「しっかりとお話を聞く」ことが施術の第一歩です。
そして、この方に合った方針を決めるにあたって、以下に留意しました。
- 全身をほぐしつつ胃腸へ働き掛け、食欲増進と食べられる体づくりが施術の目標
- 「食べたいのに食べちゃダメかも」といった葛藤が非常に強かったため、心理面のケアも行なう
- 良くなりたい意欲は当初からとても強かったが、決して無茶をされないようにセルフケア・コントロールも併せて行なう
当院に来られるまでの経緯から、体の芯の力、特に胃腸の元気が非常に落ち込んでいることはすぐに分かりました。
だからこそ「ある程度の体調に戻るまで、非常に時間が掛かります」と念押しした上で、通院の必要性をしっかりとお話いたしました。
そして「くじけそうになったら、すぐご相談に乗りますよ」と心に寄り添うことも、決して忘れません。
体に良いことを、できるだけ毎日、少しずつ繰り返す
時間はかかりますが、これこそが最善の方法なのです。
それを実践していただくため、前向きになっていただける様に接することに集中してきました。
お仕事に復帰をし始めた話を聞いた頃、この方は確実に元の体調を取り戻すと、私は確信しました。
かなりの時間を要しましたが、最後までくじけずに、本当に頑張って下さいました。
私としても、施術家冥利に尽きます。
お仕事に登山に、これから全力で楽しんで下さいね。
体調のサポートはお任せ下さい!
自律神経失調症でお悩みの方は、自律神経失調症について詳しく書いたページ がございます。
ご参考になさって下さい。