高い所の物を取れなくなった五十肩の症例|パート 50代女性
こんにちは、やまうちマッサージ鍼灸院の山内です。
当院のマッサージ・指圧・あんまで改善された方を、具体的な症例とともにご紹介する、症例ブログです。
今回は「五十肩」の症例です。
●来院された方:堺市東区在住・50代・女性・パート勤務
●主な症状:五十肩、肩こり、首のこり、腕の痛み
来院までの経緯
半年前、勤務先で、自分の肩よりも少し高い所にある物を取ろうと手を伸ばしたとき、右肩の関節あたりに激しい痛みが発生。
その日からしばらく様子を見るも、痛みが出たのはその時だけだったため、病院には行かなかった。
しかし、それから1ヶ月後、同じ動きをすると再び右肩の関節に痛みが発生。
今度は痛みが引かなかったので、近くの整形外科で見てもらう。
医者に見てもらった結果は「五十肩」。
「肩を上げないよう安静にして」と言われ、なるべく肩まわりを動かさないようにしていたが、痛みはほとんど引かない。
医者からは「1年以上かかるから頑張って」と言って、シップや痛み止めを処方するだけ。
右肩の痛みのせいで腕を満足に使えず、仕事を休む日が増えていった。
何とかしたいと困っていたとき、スマホで当院のホームページを見つけ、数日間読んだ末に来院を決めた。
初来院時の悩み
初来院時のカウンセリングでお聞きしたお悩みポイントはこちらです。
- 腕を自分の肩よりも少し高い位置に上げると痛みが出る
- 医者は自分の体を良くする気がないのでは、と不安になっている
- 右肩の痛みを少しでも軽くして、前のようにバリバリ仕事をしたい
初来院時の状態
- 一般的な五十肩の症状だけでなく、首の右側から肩周辺、腕にまでコリがある。特に首の付け根から肩にかけてひどいコリが多い
- なかなか仕事に行けないストレスのためか痩せている
- 体の右側を下にして寝ると痛いせいでずっと寝不足
施術経過
週に1回のペースで通院。
主に右側のコリを取ることに注力。
右の五十肩症状は、本人があまり腕を回せないため、軽めのマッサージ・あんまだけで対応。
全身にものすごいストレスが掛かっていたせいか、施術中にあっさり睡眠。
施術後は、軽い全身運動を1日1分でも良いから行なうよう提案。
ただし右腕のみ、本人が痛みの出ない範囲内で動かすことを許可し、万一痛みが出たらすぐに運動を止めて、痛む場所を1~2分程度、氷や保冷剤などで物理的に冷やすように提案。
また当分の間、眠るときは上向きと左側を下にするならOKとし、上向きで眠るときは、右肩の下にタオルなどを敷くことを提案。
右肩の痛みのため、体を動かすことに怖がっている傾向あり。
軽い運動を続けることで、自分から体を動かすことになれるのを待つことにする。
体調は来院1回ごとに、少しずつ良くなっているのを実感して頂いている様子。
3回目の施術終了時点で、五十肩の部分以外はだいぶ軽くなったとの事。
10日前後に1回の通院。
勤務先にお願いして、しばらくは腕を上げる必要のない仕事場に変えてもらったとの事。
「肩の高さまでなら、上げても全然痛くなくなった」とお喜びの声。
また、右側を下にして眠ることもできる様になったともおっしゃって下さった。
右側の首・肩・腕のコリが見違える様に減っている。
特に、右腕の肘から先のコリはほぼ感じられなくなった。
また、胃腸のツボを押すとすぐに眠ってしまうため、改善のサインが少しずつ出ていると判断。
「腕を少しでも上にあげたい」と要望があったので、決して無理をしないのなら、痛みの出ない高さまでならOKと許可。
また、食欲も少し戻っている様子だったので、できる限り野菜とタンパク質が多い食事を取るようにも提案。
8回目の施術終了時点で、五十肩部分以外は7割位まで良くなったとの事。
10~14日に1回の通院。
新しい仕事場に慣れてきたが、やはり右腕をしっかり使える仕事場に戻りたい様子。
腕を少しずつ上げる運動は続けていて、「やっと手が、肩の高さをちょっとだけ超えた!」と大喜び。
しかし、肩の関節に引っかかりを感じるらしく、ゆっくり・じわじわを心掛けて上げていくように提案。
施術中に眠る頻度が、首や頭のツボを押した際に上がってきた。
また、自発的に雑談をされる頻度も上昇。
長い間、全身に緊張があったのが、ようやく取れ始めていると判断。良い傾向。
13回目の時点で、五十肩部分は6割強位まで、他の部分は8割強まで調子が戻ったとの事。
2週間に1回の通院。
最近、思わず右腕を真上にあげようとしたが、痛みを少し感じただけで腕を回せるようになったとの事。
ただ、関節の引っ掛かりは相変わらずある様で、今後も無理をしないように重ねて提案。
施術中に眠る頻度は、9~11回目の頃とほぼ変わらず。
五十肩のせいで動かすのをガマンしてきたせいか、右腕の脇の下にコリがたまっていて、軽くほぐすと眠気が来るときもあり。
14回目の施術終了時点で、五十肩部分は8割強位まで改善。
「腕をまっすぐ上げることも苦にならなくなった」との事。
この回以降、3~4週間に1回のペースでメンテナンス通院に切り替え、通院を継続中。
この方から頂いた感想
なんで肩が上がらんようになったん!? が初めの感想でした。
それで、病院に行ったら五十肩と言われて通ったけど、ちっとも良くなりません。
良くなるまで1年とか掛かるのは色んな人から聞いてたけど、お医者さんから「1年以上かかるからがんばって」と、てきとうに言われたのが本当にショックでした。
それでも、しかたなく何度か通ってみましたが、全然良くなる気がしなかったから病院に行くのはやめました。
なるべく早く良くしてくれるところはないかな・・・と色々検索していて、たまたま山内先生のホームページを見かけて「ホンマかなー?」と疑って何度も書いてることをにらめっこ。
先生が、国に認められた資格をいっぱい持っているところが何となく気になって、おうかがいしました。
山内先生は、私の話をじっと聞いてくれて、
私の右の腕と肩が思ってた以上に使い過ぎている
と指摘して下さって、不思議と納得したのをしっかりと思い出せます。
それから丁寧に施術していただきました。
今もちょっとだけ肩が引っ掛かりますけど、前と比べたらめっちゃ良くなりました。
もう二度と、あの痛みは嫌なので、これからもよろしくお願いします!
※個人の感想を掲載しております。効果を保証するものではありません。
顔のイラストは、イメージです。
院長からひとこと
この方とは違った症状ですが、「病院での処置や会話があっさりしすぎて悲しくなった」ことは、私もうんざりするほど経験してきました。
そうした経験から当院は「まずはしっかりとお話を聞く」ことを大切にしております。
お話しを聞いた結果、この方は多少時間はかかるけど良くなる、と確信できました。
その上で、この方に合った改善方針を決める際、以下の点に気を付けました。
- 「腕を動かしたらダメ」という観念にとらわれていたため、少しだけでも動かしても良いと伝え、心理面のケアを行なう
- 肩・首・腕をほぐしつつ、少しずつ、ゆっくりと、五十肩部分の可動域を増やすことを意識
- 早く本来の仕事をしたい欲求が強かったため、無理のないセルフケアもおすすめし、実践してもらう
この方の全身は、同年代の方と比べて柔軟性があったのですが、胃腸に元気がなく、食欲も落ちている点が非常に気になり、経過が少し良くなったところで食事の量を増やしていく様、お願いも致しました。
当院での五十肩の改善はやや長引く傾向があるのですが、この方自身の努力も合わさって、ほぼ問題なく肩を動かせるようになりました。
少々時間を要しましたが、改善して本当に良かったです。
肩はもちろん、体調のサポートはお任せ下さい!
五十肩でお悩みの方は、五十肩について詳しく書いたページ がございます。
ご参考になさって下さい。